スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT DIT 新車試乗記(第663回)
●フロントフェイスの一新 ●内装デザインの変更 ●電動パーキングブレーキやSI-DRIVEのスイッチの配置変更 ●新世代の2.5リッター水平対向エンジン「FB25型」の採用 ●リニアトロニック(CVT)の改良 ●アイドリングストップ機能の採用(ターボ車など一部グレードを除く) ●ボディ剛性の向上(リヤにサポートサブフレーム追加など) ●サスペンション設定の最適化(ダンパー減衰力、バネ定数の変更) ●EyeSight(アイサイト)ver.2の性能・機能向上(画像認識処理を変更し、各種性能を向上。また全車速追従モード作動時のアイドリングストップ機能との連動) ●諸々の改良による燃費性能の向上
新開発の2.0直噴ターボ「DIT」を新採用もう一つの大きなトピックが、新開発の2.0リッター直噴ターボエンジン「DIT(Direct Injection Turbo)」を搭載した新グレード「2.0GT DIT」の追加設定。このエンジンは、FRスポーツのトヨタ 86/スバル BRZに搭載された「FA20型」を直噴ツインスクロールターボ化したもので、最高出力は300ps、最大トルクは400Nm(40.8kgm)とかなりパワフルなユニットになっている。変速機には従来型リニアトロニック(CVT)を改良した高トルク対応リニアトロニック(8段ステップ変速制御付)が採用されている。
価格帯&グレード展開
「2.0GT DIT」がワゴンとB4のトップグレード 新採用された新世代2.5リッター「FB25型」エンジンと改良型リニアトロニック・新世代の2.5リッター4気筒・自然吸気「FB25型」+CVT ・従来型の2.5リッター4気筒・シングルスクロールターボ「EJ25型」+5AT ・新開発の2.0リッター4気筒・直噴ツインスクロールターボ「FA20型」+CVT ・3.6リッター6気筒・自然吸気「EZ36型)+5AT
スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT DIT (photo:富士重工業)■ツーリングワゴン 243万6000円~359万1000円 ・2.5i(2.5リッター4気筒) ・2.5GT(2.5リッター4気筒ターボ) ・2.0GT DIT (2.0リッター4気筒・直噴ターボ) 359万1000円 ★今週の試乗車
スバル レガシィ B4 2.0GT DIT■B4 226万8000円~343万3500円 ・2.5i(2.5リッター4気筒) ・2.5GT(2.5リッター4気筒ターボ) ・2.0GT DIT (2.0リッター4気筒・直噴ターボ) 343万3500円
■アウトバック 269万8500円~372万7500円 ・2.5i(2.5リッター4気筒) ・3.6R(3.6リッター6気筒)
パッケージング&スタイル
グリル、ライト、バンパーを変更し、キリッとシャープにインテリア&ラゲッジスペース
SI-DRIVEと電動パーキングブレーキのスイッチを変更 2.0GT DITの内装カラーはオフブラックのみ。加飾パネルはカーボン調、シートはブルーステッチ入りのスポーティクロスが標準 メーター中央に3.5インチのカラー液晶ディスプレイを採用。SI-DRIVEによって変化する出力特性のイメージなどを表示する 現行インプレッサと同じステアリング配置になったSI-DRIVEの操作スイッチ センターコンソールに移設された電動パーキングブレーキのスイッチ 「2.0GT DIT」の運転席は10ウェイ、助手席は8ウェイの電動で、シート素材はファブリックと合成皮革のコンビが標準。オプションでレザーシートも用意する 後席背もたれは遠隔操作で倒せる。床下には小物入れがあり、さらにその下にテンパースペアタイヤを搭載 後席は左右独立でリクライニングが可能。3人分の3点式シートベルトやヘッドレスト、計6エアバッグを標準装備基本性能&ドライブフィール
リッターあたり150psのハイチューン ブルーをあしらった専用エンジンカバーが付く2.0リッター「DIT」エンジン「2.0GT DIT」にはB4もあるが、試乗したのはツーリングワゴン。新型エンジンは冒頭でも触れたように、トヨタ 86 / スバル BRZで新採用された2リッター水平対向4気筒「FA20型」を直噴ターボ化したもの。ボア×ストロークは86/BRZと同じ86mm×86mmのいわゆるスクエアで、エンジン形式名も同じ「FA20」になる。
86/BRZの場合、燃料噴射方式はポート噴射と直噴(シリンダー内直接噴射)を併用するトヨタの「D-4S」だったが、「2.0GT DIT」ではターボとの相性がいい直噴のみ。おかげで圧縮比は10.6と高い。またターボチャージャーは、WRX STI Aラインやレガシィ 2.5FTのEJ25型ターボがシングルスクロール式なのに対して、FB20型ターボはツインスクロール式になる。
新開発の高トルク対応リニアトロニック (photo:富士重工業) エンジン 変速機 最高出力kW(ps) 最大トルクNm(kgm) JC08モード燃費(km/L) スバル WRX STI 2.0L ターボ 6MT 227(308) 422(43.0) - スバル レガシィ 2.0GT DIT 2.0L 直噴ターボ CVT 221(300) 400(40.8) 12.4 スバル WRX STi A-Line 2.5L ターボ 5AT 221(300) 350(35.7) - スバル レガシィ 2.5GT 2.5L ターボ 5AT 210(285) 350(35.7) 10.2 BMW 328i 2.0L 直噴ターボ 8AT 180(245) 350(35.7) 15.2 アウディ A4 2.0 TFSI クワトロ 2.0L 直噴ターボ 7速DCT 155(211) 350(35.7) 13.6 最初ユルユル、4000回転からグワーン これはエンジン始動時に必ず選択される燃費重視の「i (インテリジェント)」モード 適度にパワフルな「S(スポーツ)」モード エンジンやミッションのレスポンスが明らかに鋭くなる「S♯」モード AWDにふさわしいパワー、パワーにふさわしいAWD フロントは17インチのベンチレーテッドディスク。ブレーキダストは少なめだが、効きは十分タイヤサイズは225/45R18で、銘柄はこのクラスで定番のBS ポテンザ RE050A。フロントにはやはり定番のビルシュタイン製ダンパーが採用されているが、乗り心地は良好。妙なピッチングはなく、荒れた路面での突き上げやバタバタ感もよく抑えられている。スポーティながら、ややコンフォートに振ったかな、という感じで、おそらくクラウン アスリートあたりから乗り換えても違和感はない。
2.0GT DITはビルシュタイン製のフロント倒立式ダンパーを採用 試乗燃費は8.0~12.0km/L、JC08モードは12.4km/Lここがイイ
パワフルなエンジンとAWDの組み合わせ。ワゴンとしての完成度。スイッチの移設ここがダメ
アイサイトの未搭載。フラッグシップ感不足今やスバルの看板技術であるアイサイトが、この2.0GT DITには採用されていないこと。どういう事情があるのか分からないが、早急に搭載されるべき。こんなにいいクルマなのに、この一点だけで購入意欲が萎える人がいるとすれば残念なこと。それほどアイサイトはこの数年で素晴らしい認知度を得ており、スバルにとって大いなる強みになっている。ぜひ2.0GT DITにも搭載してもらいたい。
総合評価
デザインの話 どことなくゼロ・クラウンのような感覚試乗車スペック スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT DIT (2.0水平対向4気筒 直噴ターボ・CVT・359万1000円)
●初年度登録:2012年4月●形式:DBA-BRG ●全長4790mm×全幅1780mm×全高1535mm ●ホイールベース:2750mm ●最小回転半径:5.5m ●車重(車検証記載値):1600kg(940+660) ●乗車定員:5名
●エンジン型式:FA20 ●排気量・エンジン種類:1998cc・水平対向4気筒DOHC・4バルブ・直噴・ターボ(ツインスクロール式)・縦置 ●ボア×ストローク:86.0×86.0mm ●圧縮比:10.6 ●最高出力:221kW(300ps)/5600rpm ●最大トルク:400Nm (40.8kgm)/2000-4800rpm ●カム駆動:タイミングチェーン ●使用燃料/容量:プレミアムガソリン/65L ●10・15モード燃費:13.2km/L ●JC08モード燃費:12.4km/L
●駆動方式:電子制御フルタイム4WD(VTD-AWD) ●サスペンション形式:前 マクファーソンストラット+コイル/後 ダブルウイッシュボーン+コイル ●タイヤ:225/45R18(Bridgestone Potenza RE050A) ●試乗車価格(概算):-円 ※オプション:-円 ●ボディカラー:サテンホワイトパール ●試乗距離:230km ●試乗日:2012年6月 ●車両協力:名古屋スバル自動車株式会社
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