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レミオロメン「3月9日」はいつから“卒業ソング”に? 普遍的な歌詞がもたらす無限の解釈

〈瞳を閉じれば あなたが/まぶたのうらに いることで/どれほど強くなれたでしょう/あなたにとって私も そうでありたい〉というサビの一節を振り返ると、〈あなた〉という普遍的な二人称のワードは、これから人生を共にする“(結婚の)パートナー”とも、卒業後に別々の道を歩む“友人”とも捉えられることに気付く。「3月9日」は、そうした様々な解釈を可能とする奥行きと余白を秘めているからこそ、“結婚ソング”という本来の意味合いを超えて、“卒業ソング”としての文脈も持ち合わせるに至ったのだと思う。

「3月9日」は、今やJ-POPのスタンダードナンバーとして、数々のアーティストによってカバーされている。この2022年には、Little Glee Monsterがカバーしたバージョンがリリースされ、大きな話題を呼んだ。こうしたシーンの動きもあって、この曲の存在感は年を重ねるごとに強まっているように思える。藤巻が描いた景色はとても普遍的なものであり、その必然として、「3月9日」はこれからもいくつもの時代を超えて、“新しいはじまりの季節”を彩り続けていくはずだ。

Little Glee Monster『3月9日』

※1:https://simeji.me/simeji-ranking/backnumber/2022_78/

音楽ライター。映画ライター。1991年10月生まれ。慶應義塾大学卒。2014年、ロッキング・オンに新卒入社。2018年の退社後、IT企業で働きながらライターとして活動中。 松本侃士の記事一覧はこちら

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