SONY MXD-D5C
音声圧縮技術ATRACを改良し、今までの約2倍の圧縮性能を実現したMDLPモードを搭載しています。 ATRACは、聴感上、耳に聞こえにくい音の成分を省くことでデータサイズを圧縮しています。MDLPモードに採用されたATRAC3では、さらに音質劣化を最大限防ぎながら圧縮率を高めるための工夫がされています。 その一つとして、ハフマンコーディングと呼ばれるデータ符号化方式を採用しています。ハフマンコーディングではデータの出現率に注目しており、頻繁に出現するデータ列にはより短い符号を割り当て、出現率の低いデータには長い符号を割り当てることで圧縮効率を高めています。 さらに、高圧縮でも高い音質を維持するため、圧縮処理に先立って、その前処理にあたる帯域分割とスペクトラムブロック化についても高精度化を図っています。帯域分割は、これまでのATRACでは3分割(5.5kHzまでの低域、5.5kHz~11kHzの中域、11kHz~22kHzの高域)して次の回路に渡していましたが、ATRAC3では4分割(高域を11kHz~16.5kHzと16.5kHz~22kHzに分割)することで処理に余裕を持たせています。また、スペクトラムブロック化は、ATRACの2倍にあたる1,024サンプルに細分化し、よりきめ細かく信号を見極めて圧縮を行う回路構成を採用しています。 MDでは、一定の時間(ATRACの場合11.6ms)で区切ってLch、Rchを1組とするデータが交互に記録されます。このとき音楽が急に性質を変えた時にも適切な信号処理が継続して行われるように、ATRAC3では約1msごとに細かく信号処理内容を制御しています。 さらに、ATRAC3にはトーン成分分離というステップを新規に設けており、トーン成分を抽出し、他の成分とは分離して符号化(圧縮)することで高音質の維持を図っています。
MDLPはディスク上のデータ配置が従来のフォーマットと異なるため従来モデルでの録音・再生はできません。ただし、MDLP対応モデルでの従来フォーマットの録音・再生は可能となっています。 また、MDLPフォーマットでの高速録音は2倍速までで、MDLPフォーマットで録音されたディスクは、S.F Editは行えません。
COMBINEやDIVIDEでの編集ポイントを確認できるリハーサル機能を搭載しています。編集ポイントの移動は、DIVIDEの編集点を分・秒・フレーム(約0.012秒)単位で微調整できます。 なお1フレームの時間は、MDLP LP2モード/モノラルモードでは0.023秒、LP4モードでは0.047秒ステップとなります。
PCリンクに対応しており、PCリンクキット(PCLK-MN10)を使用することでパソコンとUSB接続することが可能です。 これにより、パソコンからMDデッキの基本操作をはじめ、ディスク編集がパソコン画面上で行えます。また、付属のオペレーションソフトを使ってパソコンのキーボードからの漢字/ひらがな入力も可能です。さらに、CD→MD/PC CD→MDへの録音、データベース機能によるハードディスク上の音楽コンテンツ管理およびMDへの録音、MDラベル作成などの機能を利用できます。
機種の定格 型式 CD/MDデッキ 形式 コンパクトディスクデジタルオーディオシステム A/Dコンバーター 24bit⊿∑ D/Aコンバーター ハイブリッドパルスD/Aコンバーター 音声圧縮方式 ATRAC/ATRAC3 録音・再生時間 ステレオ:最長320分(MDLP LP4モード時) モノラル:最長160分 周波数特性 5Hz~20kHz ±0.5dB ダイナミックレンジ 96dB以上(再生時) SN比 98dB以上(再生時) 全高調波歪率 0.005%以下(再生時) ワウ・フラッター 測定限界(±0.001%W・Peak)以下(再生時) 入力端子 ライン:1系統 光デジタル:1系統 出力端子 ライン:1系統 ヘッドホン:1系統 電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz 消費電力 20W 外形寸法 幅430x高さ120x奥行395mm 重量 約6.5kg 付属 ワイヤレスリモコン RM-D38M 別売 パソコン接続キット PCLK-MN10(¥15,000)