北海道では雪道の「すべり止め」に砂をまく!! 砂が合格祈願のお守りにもなる?
凍った路面のすべり止めとして、なくてはならない砂。でも、「砂」とはいっていますが、実は砂よりももっと大きな粒の「砕石」が入っています。20年ほど前までは、粒の小さいサラサラの砂を使っていましたが、これだと粒が小さすぎて氷に埋まってしまい、すべり止めの効果としては今ひとつでした。そこで、もう少し粒が大きい5mm以下の砕石にしたところ、氷に埋もれてしまうこともなく、より効果があがっています。車道では、危険な箇所には、凍結防止剤(塩化カルシウムなど)のほかに、すべり止めとして焼砂や砕石が用いられています。しかし、砂をまくと、近年の排水性舗装がなされた道路では排水の機能を損なう可能性もあるため、最近では、時間がたつと水に溶けるようなすべり止めの開発が進められています。ところで、北海道は砂糖の原料となるビートの生産地としても有名ですが、このビートから砂糖を生産する過程でできる残渣(ざんさ)は「ライムケーキ」とよばれています。なんともおいしそうな名前ですが、残渣、つまりは廃棄物です。北海道では、この廃棄物であるライムケーキを利用したすべり止め材の研究も行われていて、コスト縮減にもつながるため、実用化が待たれます。〈参考:独立行政法人土木研究所 寒地土木研究所 寒地道路研究チーム 寒地交通チーム、「凍結防止剤とすべり止め材について」〉〈参考:独立行政法人農畜産業振興機構「てん菜糖副産物の有効利用~ライムケーキを活用した凍結路面対策の検討~」〉
雪が解けたら清掃ボランティアの出番。砂をリサイクルする例も。 函館では合格祈願として、すべり止めの砂を配布。受験シーズン本番ですが、函館市内では合格祈願のお守りとして、雪道のすべり止めの砂を無料配布しています。このお守りは、十字街交差点近くの専用箱の中に置かれています。4cm×5cmのポリ袋にすべり止め用の砂が2~3g入っていて、誰でも自由に持ち帰ることができます。砂は、学問の神様である菅原道真がまつられている北斗市の不来天満宮で祈祷を受けていて、ご利益があるように願いが込められています。この砂は、受験に“敗れる”ことがないようにと、チャックつきの丈夫なポリ袋に入っていて、約1800個用意されていますが、なくなりしだい終了です。〈参考サイト:北海道Likers:つるつる路面の強い味方「砂箱」って何?〉〈参考:北海道新聞 みなみ風2017年1月17日 11面 「受験生応援 滑り止めの砂、函館・十字街で今年も配布」〉
【日本の中のロシア文化】 雪の降る夜は……? ペチカの物語
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