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ウクライナの対物ライフル専門メーカーSnipex

Snipexはヨーロッパ有数の軍需産業地帯のウクライナはハリコフに本社を置いています。同社はウクライナに本部を置き、ドイツ、オランダにも本社を構えるエンジオイルや潤滑油を製造する多国籍企業XADO傘下の企業でもあります。同社では以前、親会社の関連事業を行っていましたが、2014年から対物ライフル・アンチマテリアルライフルの開発・生産に参入した新興の銃メーカーです。参入して、わずか6年で、既に同社は3つのライフルを市場に投入しています。

M75/M100

Photo by XADO Chemical Group

対物ライフルは敵の防弾装備を破壊し、軽装甲の標的を含め、敵に致命的な損害を与えることが目的です。同社の最初のモデルは、ロシアの重機関銃で使われる12.7x108mmのチャンバーを備えた単発ボルトアクション式のSnipex M75およびM100でした。同銃はNATO標準口径の12.7x99mm仕様に換装することもできます。後方に機関部を置くブルパップデザインを採用し、ボルトキャリアグループはトリガーより後方に位置します。これによりバレル長は1000mmと他の対物ライフルよりも長く、特許を取得したバレルロックシステムは回転ボルトによって行われる強固なロックと高い密閉率を実現し、エネルギーを漏らすことなく弾丸に伝え高い精度と射程を実現しています。有効射程は最大2300メートル、最大射程は6800メートルとスナイパーライフルとしては十分な射程を誇っています。

T-Rex

Photo by XADO Chemical Group

M75/M100は十分な威力と射程を誇っている思われましたが、同社にとっては満足できるものでありませんでした。なぜなら、すでに市場には12.7mmを上回る、より強力な14.5x114mmのチャンバーを装備したライフルが出回ってたからです。14.5x114mmは第二次世界大戦中にソビエト連邦の対戦車ライフルに採用された口径で現在でも重機関銃の口径として広く使われています。これらはクリミアや東部を巡って敵対する新ロシア派の武装勢力も使っています。そこで開発されたのが2019年7月に登場したT-Rexです。

Alligator(アリゲーター)

Photo by XADO Chemical Group

T-Rexには一つ、大きな課題がありました。それが単発式だったことです。撃つごとに一発づつ装填するため、どうしても発射速度が遅くなります。そこで開発されたのが、2020年6月に発表されたマガジン供給型Alligator(アリゲーター)です。5発装填可能な取り外しできるカートリッジの採用によって、発射スピードが格段に上がりました。アリゲーターの重量は22.5キログラム、全長2000mm、バレル長1200mmですが、バレルは簡単に取り外すことが可能でコンパクトなケースに銃を収めて携行することができます。

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