. 2020年度日本陸上競技連盟競技規則版 - うさりく先生の陸上教室
2020年度日本陸上競技連盟競技規則版 - うさりく先生の陸上教室
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うさりく先生の陸上教室

陸上競技に関する情報や基礎知識を発信します。陸上競技を始めた人、もっと知りたい人、また、指導者の皆さんにも参考になるブログです。

リレー、バトンパス(受け渡し)のルール 2020年度日本陸上競技連盟競技規則版

大迫傑 決戦前のランニングノート (文春e-book) この記事で扱うリレーは4×100mリレーと4×400mリレーです。 他のリレー種目でも考え方は同じですが図など異なることもありますので説明から省きます。 www.usariku.com

4×100mリレーと4×400mリレー共通事項 ルールブックから関連する記述を引用し、それぞれ詳しくみていきます。 バトンは競技中手でもち運ばなければならない。 レース中、競技者が他チームのバトンを使ったり拾い上げた場合、そのチームは失格となる。相手チームは、有利にならない限り失格とはならない。 これらは説明するまでもないこと、当たり前ですね。

バトンパス(受け渡し)の区間「テイク・オーバー・ゾーン」

バトンは、テイク・オーバー・ゾーン内で受け渡されなければならない。

一般的にはバトンゾーンといわれます。ルール上ではテイク・オーバー・ゾーンです。 バトンパスはこの区間内で行います。 2018年度競技規則(ルール)修改正でテイク・オーバー・ゾーンの長さがリレー種目によりかわりました。次の記事がその内容です。 ▶ ▶ 4×100mリレーのテイク・オーバー・ゾーン 下図はイメージです(左側のマーキング(ライン)の場合、基準線がないこともあります)。 図のようにテイク・オーバー・ゾーンの入口、出口を示すマーキング(ライン)は2種類あります。以下、左側の図で説明しますが、右側の黄色矢印の場合も考え方は同じです。 *テイク・オーバー・ゾーンの出口を示すライン。下の写真の白の横ラインです。 このラインの境目はスタート地点寄りのふちライン上はゾーンに含まれません*テイク・オーバー・ゾーンの入口を示すライン下の写真の白の横ラインです。 このラインの境目はスタート地点寄りのふち。このライン上はゾーンに含まれます。 ▶ ▶ 4×400mリレーの テイク・オーバー・ゾーン <第1走者から第2走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン> これも 入口のライン上はゾーンに含まれ出口のライン上は含まれません

<第2走者から第3走者、第3走者から第4走者がバトンパスを行うテイク・オーバー・ゾーン> これも 入口のラインはゾーンに含まれ出口のラインは含まれません

バトンパスの始まりと終わり

バトンのパスは、受け取る競技者にバトンが触れた時点に始まり、受け取る競技者の手の中に完全に渡り、唯一のバトン保持者となった瞬間に成立する。それはあくまでもテイク・オーバー・ゾーン内でのバトンの位置のみが決定的なものであり、競技者の身体の位置ではない。競技者がこの規則に従わなかったときは、チームは失格となる。

バトンパスは、バトンを受け取る走者(次走者)バトンが触れた瞬間に始まり、バトンが渡す走者(前走者)手を離れ次走者の手中に収まり、次走者のみがバトンを持っている状態になった瞬間に終わりです。 そのバトンパスは、テイク・オーバー・ゾーン内で行われなければならず、選手の身体の位置には関係なく、バトンの位置で決まるということです。この通りに行われないバトンパスは違反と見なされチームは失格になります。

ポイントは「バトンの位置」で決まるということです。選手の身体がテイク・オーバー・ゾーンの外であってもバトン全体がゾーンの中にあり、正しく受け渡しが行われていれば問題はありません。

バトンを落としたとき

もしバトンを落した場合、落とした競技者がバトンを拾って継続しなければならない。この場合、競技者は距離が短くならないことを条件にバトンを拾うために自分のレーンから離れてもよい。加えて、そのような状況でバトンを落としたとき、バトンが横や進行方向(フィニッシュラインの先も含む)に転がり、拾い上げた後、競技者はバトンを落とした地点に戻ってレースを再開しなければならない。上記の手続きが適正になされ、他の競技者を妨害しない限りは、バトンを落としても失格とはならない。一方、競技者がこの規則に従わなかった時、チームは失格となる。

2020年度のルール修改正で次の追記がありました。

〔注釈〕 バトンパスが開始され、バトンパスが完了していない状態 でバトンを落とした場合には、バトンは渡し手(前走者)が 拾わなくてはならない。バトンパスが完了し、受け手(後走者) が唯一の保持者となった後にバトン落としたら、受け手が拾 わなくてはならない。

この追記により次の記載は削除になります。 ポイントは、落とした選手が拾うこと。 バトンパスの行為が始まってから(次走者にバトンに触れた時が行為の始まり)次走者だけがバトンを持っている状態になるまでにバトンを落とした場合は前走者,次走者のどちらが拾ってもよいのです。 ただ、本当に次走者にバトンが触れたのかどうかで問題になることがあります。 もし競技役員に「触れていない」と判断されれば、バトンを落とした選手は前走者なので、前走者が拾わなければ失格となります。 「次走者に触れた」ことが明らかでないときは、渡す走者(前走者)が拾うようにすることです。

落としたバトンが他のレーンに転がり出たときは、他のレーンの選手のじゃまをしないように拾い、バトンが転がり出たところから自分のレーンに戻ります。

4×400mリレーのみに関係する事項 ルールの記載です(一部関係しない部分は略)。 4×400mリレーのバトンパスにおいては、テイク・オーバー・ゾーン外から走り出してはならず、そのゾーンの中でスタートしなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。 簡単に言うと、加速ゾーンはないということ。 次のふたつのルールは関係する内容です。

4×400mリレーの第3、第4走者は審判員の指示に従い、前走者が第2曲走路入り口を通過した順序で、内側より並び待機する。その後、待機している走者は、この順序を維持しなくてはならず、バトンを受け取るまで入れ替わることは認められない。違反した場合は、そのチームを失格とする。

4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスは、レーンが使用されませんレーンが分かれていないということです。

次走者は前走者が第2曲走路入り口(1レーンの200mスタート地点=400mトラックの半周の地点)を通過した順序で並び、その後前走者の順位が入れ替わっても、次走者は入れ替わってはならないということです。

4×400mリレーも含めたどのリレー競走においても、レーンが使用されていない場合 は、次走者は、他の走者の進行をじゃまするために妨害したり押しのけたりしないならば、走って来るチーム走者が近づくにつれてトラックの内側に移動できる。4×400mリレーの場合には、次走者は第170条20で規定された順番を維持する。もし競技者が、この規則に従わないならば、そのチームは失格となる。

4×400mリレーの第2走者から第3走者と第3走者から第4走者へのバトンパスのために次走者がテイク・オーバー・ゾーンの入口に前ルールのとおりに並んでいますが、内側のチームがバトンパスを行い、走路があいたときには、内側に詰めても構わないということです。ただし、前ルールで決まった並び順をかえることはできません

まとめ

前走者がゾーン手前で転倒、バトンがゾーン内に入っていないのに次走者が手を出し受け取ってしまう失格、第3走者、第4走者が決められた順序で並んでいたのに、最後の直線で前走者の順位がかわったために待つ順番をかえてしまい失格。 ルールを知らずに行ってしまったこともあるようです。 ルールをきちんと知り練習そして競技にのぞみましょう。 過去の記事一覧

リレーのバトンパス(受け渡し)の際の失格(DQ)、走り出す位… リオデジャネイロオリンピックや世界陸上ロンドン大会での陸上… 4×100mリレーと4×400mリレーでのバトンパス(受け渡し)の開… リレーのバトンパス、ときにはミスしてしまいます。今回は4×10… リレーのバトンを受け取る走者はゾーン内から走り出すこと

小学5年生の時から陸上競技をはじめ、全国大会出場経験あり。 日本陸上競技連盟公認の指導者資格(JAAF公認ジュニアコーチ)を持ち、小学生、中学生、高校生、時には社会人に陸上競技を指導。 他のスポーツ選手や指導者に走り方や練習方法の指導も経験あり。 日本陸上競技連盟公認審判員の資格を有し競技会の開催・運営に関わることもあり、競技役員(審判員)も行う。 とにかく陸上を愛する。

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