. Tips】fidata Music App - Audio Renaissance
Tips】fidata Music App - Audio Renaissance
Tips】fidata Music App - Audio Renaissance

【ネットワークオーディオTips】fidata Music App

音源の背後にあって全てを統括するタグ、全身全霊で構築したライブラリ、鬼気迫る執念で蒐集付与したアルバムアート、己の理想を叶えるために選別したサーバーソフト、十全な操作を受け止め得る仕様を備えたプレーヤー。 血と汗と涙を流しながら取り組んできた音源の管理運用、そして【ネットワークオーディオ】は、まさにこのコントロールアプリで完成・完結する

(中略)

コントロールアプリはなぜ重要か。

先の記事で、ネットワークオーディオの本質とはコントロールであり、ネットワーク越しに再生機器からコントロールを独立させることだと書いた。

すなわち、ネットワークオーディオにおいては、再生やら停止やらスキップやら、音楽再生に関わるすべての操作はコントロールアプリ上で行うことになる。音楽再生の最後の最後、実際に手に触れる部分を、このコントロールアプリが担うのである。これがどれだけ重要で、どれだけ快適さを左右することになるのか、多くを語る必要はないと思う。

【基本情報】

製作:アイ・オー・データ 対応プラットフォーム:OpenHome/DLNA 汎用/専用:基本的にfidata/Soundgenic用のアプリだが、汎用的に使用可能 対応OS:iOS・Android スマホ・タブレット:両対応 縦画面・横画面:iPhoneは縦のみ・iPadは両対応

→2018/08/06にバージョン1.1.0になり、複数の機能が追加されるとともに速度も大幅に向上した。

【機能】

再生:○ 一時停止:○ 停止:× 曲送り(スキップ):○ シーク:○ ランダム:○ リピート:○ 音量調整:○ ミュート:○ プレイリストでの再生管理:○ プレイリストの保存:○ タイル表示:○ 音源の検索:○ アルバムアートの拡大表示:○ アルバムアートの縦横比維持:○ 高解像度対応(Retina):○ iPad Pro 12.9インチにもネイティブ対応 音源のスペック表示:○ 電源のオンオフ:※ 機器の再検索:× 接続のロック:○

以下、iPad Pro 12.9インチ(2017) / iPhone 8にて検証

【全体的なデザイン】

fidata Music Appの面白い特徴として、プレイリスト領域とブラウズ領域の大きさをリニアに変えられるというものがある。 ブラウズ領域を広げたり、

【再生画面】

【プレイリスト関連の挙動】

音源をタップした際の標準の挙動として、「プレイリストを上書きしてすぐに再生」なのか、「プレイリストの末尾に追加してすぐに再生」なのか、「現在再生中の曲の次に追加」なのか、「プレイリストの末尾に追加」なのかを選択できる。うむ。

【音源のブラウズ】

まず、初期設定では画面左上に「ジャンル/アルバム」「フォルダー」といった、Twonky Serverのナビゲーションツリー項目のショートカットが用意されている。これでいちいち階層を戻らずに各項目に飛べるのだが、このショートカットが機能するのはTwonky Serverのみのようだ。

さて、fidata Music Appは純粋にサーバー内の音源をブラウズすることにくわえ、日本の音楽情報データベースである「CDジャーナル」と連携する機能を持っている。 例えばLUMIN AppやJRemoteは「Last.fm」と連携することができ、Roonではもっととんでもないことになるわけだが、それらで利用できる情報はあくまでも英語圏の情報である。それがfidata Music Appでは「日本語の情報」が利用できるということで、今までにない特色・強みとなっている。

【機器の選択】

【その他の機能】

「fidata Music App 設定」ということで様々な項目が用意されている。

【速度計測】

プレーヤー:SFORZATO DSP-Dorado(ファームウェア:4.00.03) サーバー:fidata HFAS1-XS20(ファームウェア:1.50)

「プレーヤー」と「サーバー」を固定して、アプリの速度を計測する。 コントロール端末にはiPad Pro 12.9インチ(2017)とNexus 9(BubbleUPnPのみ)を使用した。

アプリを起動 ↓ Twonky Serverの「ジャンル/アルバム」を選択 ↓ ジャンルの「Rock」を選択 ↓ 125枚のアルバムアートをすべて表示させる スクロールの時間も含む ↓ CDフォーマットのアルバムを全曲プレイリストに登録して再生 ↓ 音が鳴る ↓ 止める(音が止まるのを確認) ↓ プレイリストをクリア(クリアされたのを確認) ↓ 192kHz/24bitのアルバムを全曲プレイリストに登録して再生 ↓ 音が鳴る ↓ プレイリスト内の3曲目を再生(音が鳴るのを確認) ↓ 止める(音が止まるのを確認) ↓ 5曲目を再生(音が鳴るのを確認) ↓ 止める(音が止まるのを確認) ↓ プレイリストをクリア(クリアされたのを確認)

という、日々の音楽再生を想定した操作アプリを終了させた状態から3セット行い、完走に要する時間を計測する。 アプリのデザインが非効率的だったり、各種操作が煩雑だったり、アルバムアートの読み込みが遅かったりすれば、それだけ時間がかかることになる。

fidata Music Appの結果:

1回目:64.80秒 2回目:55.40秒 3回目:58.22秒

1回目:32.15秒 2回目:31.60秒 3回目:34.31秒

1回目:46.33秒 2回目:41.22秒 3回目:37.78秒

1回目:86.83秒 2回目:46.36秒 3回目:40.80秒

続いて、Twonky Serverの「アルバム」を選択し、839枚のアルバムアートをすべて表示させるアルバムアートマラソンを行う。 大量のスクロールが必要なので、私自身の運指でも時間は結構左右される。

fidata Music Appの結果(ブラウズ領域を最大化して計測):

1回目:87.82秒 2回目:87.42秒 3回目:66.60秒 ※「アルバム」を選択しても全アルバムが表示されず、もういちど「アルバム」を選択すると全部表示されたのでその操作込みの時間

1回目:9.33秒 2回目:7.46秒 3回目:6.95秒

1回目:あまりにもアルバムアートの取りこぼしが多く計測断念 2回目:79.13秒 アルバムアートの取りこぼし多数 3回目:あまりにもアルバムアートの取りこぼしが多く計測断念

1回目:170.60秒 アルバムアートの取りこぼし多数 2回目:22.85秒 3回目:17.00秒

→2018/08/06にバージョン1.1.0になり、複数の機能が追加されるとともに速度も大幅に向上した。

【所感】

音楽を聴くためのインターフェース/デザインとして、完成度は極めて高いと言っていい。 SongBook、ChorusDS、Kinsky、Kazoo、LUMIN App、JRemote、BubbleUPnPといった偉大な先達をしっかりと研究し、それぞれの美点をうまい具合に抽出して組み合わせた結果の、見事な出来映えである。

端的に言って、「ネットワークオーディオのなんたるかを完全に理解・把握したうえで、欲しい機能を全部入りで作り上げたアプリ」である。これで酷いアプリが出来上がるわけがない。 さらに、CDジャーナルとの連携は、現実的にどこまで発展・展開するか未知数な部分もあるが、ともすればRoonが切り開いた境地を「日本語で」見せてくれるという可能性も感じる。

ただ、検証の結果示されたように速度面では大きな課題がある。安定性やスクロールがガタつく点も要改善。 「ライブラリの音源をブラウズし、好きな曲を好きなように聴く」ためのデザインや機能は最初から完成されている感があるので、速度面さえ改善されればもう最高だ。 SongBookもChorusDSもLUMIN Appも、「元から良かったものがさらに進化した」ことで、最終的な完成度を獲得した。fidata Music Appにもさらなる進化を望みたい。

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