登山やキャンプで大活躍!ウルトラライト(UL)のスタッフバッグを自作(DIY)してみよう
購入先はさまざまな会社があるので、自身に合ったものを検索して 探してみよう 。検索キイワードは、日本での購入ならば「シルナイロン シルポリ リップストップ 生地 アウトドア」、海外であれば「 silnylon silpoly ripstop fabric outdoor 」で探してみて欲しい。某米国通販サイトで 58 インチ幅 (147cm) のシルポリは、価格の変動があるが、 $6 ~ 8/yd (¥720 ~ 960/m $1=¥110, 送料別 ) 程度で販売されている。
生地: MEMBRANE silpoly, 0.93 oz/yd 2 (31.5 g/m 2 ), 15D。とても薄い。 左下写真は水滴を撥水している状態。
寸法設計収納物を直方体とみなした場合 ・バッグ長さ(天地)=長さ+(底部長辺+底部短辺)/2+ひも通し部(25mm)+縫代(10mm)+余裕(30 mm程度) ・バッグ底部=(底部長辺+底部短辺) ✕ 2+縫代(10mm+10mm)+余裕(20 mm程度) 注: 余裕は形状によって異なってくるので少し長めにして最終段階で調整するのが良い。
例 : ティッシュ箱 ( 底部 110 mm ✕55 mm, 長さ 230 mm 、 1.4 リットル ) に必要な生地 ・長さ(天地) = 230 +(110+55)/2 + 25 +10 +30 = 377.5 mm ・底部 = (110+55) ✕ 2 + (20) + 余裕(20) = 370 mm
【生地寸法決定】 378 ✕370 mm
2.紐とコードストッパー紐はなんでも良いが、ここでは UL ということで軽量・高強度で知られるダイニーマ繊維ロープ (2 mmΦ) を用いた。
必要な長さ = 袋口部周囲長さ ( 330 mm) + α (220 mm) = 550 mm 注: 最初は長めにしておき、最後にカットして調整すると良い 。
3.道具ミシン ( 針 : #9 、糸 : フジックススパン #60) 、裁縫道具、ロータリーカッター、カッターマット。 詳細は前回の記事(https://www.bepal.net/diy/81182) を参考にしてください。
作り方
市販品の多くは生地端のホツレを防ぐ「縫代の始末」 ( 布同士を縫い合わせた縫代部、端の始末のこと ) がされている。しかしシルポリ、シルナイロンは Sil/PU 処理されている為、生地端がほつれにくく、既製品でも縫い合わせのままのシンプルな作りが多い。今回は縫い合わせのままで、縫代の始末はしない簡易版で説明する。
1. 縫い合わせ 通常素材ならば説明不要の箇所だが、今回の素材は滑りやすいので、注意点と失敗例を示す。
2. あきとあき口 ここも(1)同様な注意点とあき口は力がかかる箇所なので補強しておく必要がある。
3. 紐通し部 手順的には3番目だが、折り目を付けておくと後が楽になるので最初にしっかり折り目を付けておくと良い。
4. マチ マチはなくても構わず、ペタンとした平たい袋でも構わない。ステップアップで作ってみよう。
1. 生地の印付けと裁断 2.紐通し部の折り目をつける生地裏を表にして、上端から10 mm位置で2つ折りし、さらに15 mm位置で3つ折りし、アイロンで折り目をつけておく。なおアイロン温度は低〜中程度で、端切れで試して温度決定する。
白いチャコペンで印を付けている側が、袋の内側の生地。 上部端から10 mm位置で2つ折りにしてから、さらに15 mm位置で三つ折りにして、アイロンで折り目をつける。アイロンの温度は低〜中程度。
3.筒部の縫い合わせ生地を長手方向(天地方向)で中表(表面になる部分を向かい合わせにして)の二つ折し、縫代両端の端を合わせて縫代 10 mm でミシン掛けする。通常の布であれば、全く問題ない簡単なミシン掛け作業だが、今回のシルポリ生地は滑りやすく、裁縫用仮止めクリップで止めても、ちょっとした力で動いてしまう。
4.バッグ底部の縫い合わせ 5.あき部縫代部とあき止まりの処理あき止まり ( 今回は 完成上端から 45 mm 位置 ) にミシン縫い目ギリギリまでハサミを入れる。
完成上端部から45 mm位置に、縫い目近くギリギリ(1〜1.5 mm)まで切り込みを入れる。
筒状の生地をミシンテーブルに通してか ぶせるようにして、折込んだ端から 1-2 mm 部をミシン掛け ( ステッチ ) し、あき部を U 字形にミシンを掛けるる。その際あき止まり部を数回返し縫いして補強する。
ステッチとは? 6.三つ折りした紐通し部のミシン掛け(ステッチ)ステッチは表からかけることにする ( 裏側の方が端がわかり易いので、裏側からしても構わない ) 。袋を裏返して、出来上がりの状態にした上で、ミシン腕部を覆いかぶせるようにする。
生地が薄いので、 表から裏側の三つ折り端が透けて見える。端から数 mm のところをステッチする。ミシン掛け始めと終わりは 3 ~ 4 目程返し縫い ( 前後に数回縫う ) する。
7.紐通しに紐を通す 8.裏返しにして、完成!さて、肝心の重量は7.2 g。また別に作成した150×150×270mm (3リットル)が8.3 g。M社の3リットルULスタッフバッグが9.4 gなので、自作品もULと言っても良いだろう。
三角部をミシンで縫って、カットしてマチを作ろうマチをつけないスタッフバッグは色々な形状に対応できて便利ではあるものの、収納物の形が決まっている場合やはり綺麗に見せたい。そんな時には、三角マチなら後で ” 現合わせ ” しながらマチを作ることができる。
失敗例
1.縫い終わり後半に生地が滑って、生地がずれてしまった 2.天地の長さを間違えていた 3.丸底のマチは難しい最後に
スタッフバッグ1枚のみ必要ならば、既製品を購入するのが最も経済的だ。しかし 1 ヤード ( 約 0.91m) ×58 インチ幅 (147cm) の生地 ( 約 1,000 円弱 ) からは、今回のサイズであれば、 6 ~ 8 枚とれる。海外から取り寄せると送料約 2,000〜3,000 円と高いが、色々作るのであれば自作でも十分元はとれる、 と思う。またこの生地を、次回制作予定のオーガナイザー(小物整理に便利な収納ケース)でも使う予定なので、 いろいろと楽しめる。
山小屋で夜明け前のパッキング時に、ポリエチレン袋を持参したがためにガサガサ音がたってしまい、肩身の狭い思いを経験した方もいるかもしれない。シルポリやシルナイロン製 UL スタッフバッグは音が静かで、周囲の人へ迷惑をかけない。ULスタッフバッグは、マナーの観点からもオススメしたい。
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