ストーマには2種類ある!それぞれの違いやケアの注意点を解説!
永久的結腸ストーマ 造設後、排便はストーマから行う。1日1~3回程度装具を交換する 決まった時間に健康的な食生活を行っていれば、1カ月程度でストーマの排泄パターンができ、交換のタイミングもつかみやすい 一時的結腸ストーマ 外傷を受けたときや手術後など、結腸に治癒しづらい部分がある場合には、一時的な結腸ストーマの造設が必要となる 一時的ストーマの場合、腸を切断することなくストーマを造設する 腸の一部をループ状に腹壁上に出す「ループ式ストーマ」がよく造設される ループ式ストーマは体表面にロッドで固定されるが、ロッドは通常10日後に抜去される ロッドの撤去で痛みを伴うことはない 一時的ストーマは通常、3~6カ月後に閉鎖されるが、基本的に閉鎖のために切開を伴うことはない
つまり、位置と器官の長さによって「永久上行結腸ストーマ」などと分類されます。コロストミーの多くはS状結腸ストーマだとされています。
回腸に作るストーマってどんなもの?
回腸(小腸の一部)に作るストーマを「回腸ストーマ」と言います。別名は「イレオストミー」とも呼ばれ、大腸・直腸・肛門などの切除術を受けることで作られる回腸ストーマ(イレオストミー)は永久的ストーマで、大腸をすべて摘出しても肛門を残すことができ、小腸で作った袋を肛門に縫いつける手術ができれば一時的ストーマとなります。一時的回腸ストーマも、結腸ストーマと同じように数ヶ月後には閉鎖術を受けて通常の排泄に戻ります。
イレオストミーはさまざまな原因によって、直腸や結腸を使わないようにしなくてはならない場合に造設されます。一般的に右腹部に造られ、水様便を排出します。ストーマは回腸内部の粘膜により赤く見え、術後6~8週間程度でむくみが取れて一定の大きさになります。回腸ストーマは大腸ではなく小腸から直接排出を行うため、小腸で分泌される消化酵素も一緒に排出されます。
小腸では食物が消化酵素によってアミノ酸・糖分・脂質・ビタミン・ミネラルなどに分解されるため、この消化酵素が皮膚につくと皮膚のただれの原因となります。回腸ストーマの場合、結腸ストーマよりもしっかりと装具を貼りつけ、皮膚に排出物が接触しないよう気をつけなくてはなりません。
永久的回腸ストーマ 永久的回腸ストーマ造設の場合、直腸と肛門は切除される 皮膚から少し突き出た形をしていることが多い 大腸(主に水分を吸収する)を介さずに排出されるため、軟便や水様便が排出される 何をどのくらい食べたかによって、排泄パターンは日々変化する 一時的回腸ストーマ 腸の手術をするために一時的に造設されるもので、通常は最初の手術から3~6カ月程度で閉鎖される ただし、術後の経過など、場合によってはそれ以上保持されることもある 開口部は2つあり、1つは皮膚から突き出たもので、もう1つは平らで腸の残り部分につながっている
種類別のストーマの注意点は?
項目 コロストミー イレオストミー 位置 上行・横行・下行・S字のそれぞれによるコロストミーとイレオストミーの大きな違いは、コロストミーは大腸につながっていること、イレオストミーは小腸につながっていることです。つまり、コロストミーの場合はある程度水分や消化酵素が抜けている状態なので、便がある程度形になっていて、皮膚への刺激も少ないのですが、イレオストミーの場合は消化酵素が混ざったままどろどろと流れ出すため、水様便で皮膚への刺激も強く、排便していない時間を確保するのも難しいのです。このことを意識してケアをしていく必要があります。
例えば、コロストミーの面板よりもイレオストミーの面板の方が皮膚保護剤が必要で、さらに耐久性を持たせておくことが必要です。ストーマの近接部に「用手成形皮膚保護剤(手で容易に変形でき、アルコールが含まれず微調整できる)」を用いて密着・耐久性を上げるという方法もあります。
また、ストーマ袋の交換についても皮膚保護剤が保持できる間隔で設定する必要があります。早すぎてももったいないですし、溜まりすぎても漏れる危険性があります。また、交換中に汚染されるのを防ぐため、食後3~4時間は交換を避けること、ストーマの下に不織布やビニール袋を置くことに気をつけると良いでしょう。
永久的ストーマと一時的ストーマに関しては、基本的にケア内容の違いはありません。ただし、永久的ストーマが身体障害者手帳の交付対象であるのに対し、一時的ストーマは身体障害者手帳の交付対象外なため、ストーマ装具などが全額自己負担である点に注意が必要です。また、患者さん本人の気持ちの面での違いは大きいと言えます。
おわりに:結腸ストーマより、回腸ストーマの方に注意が必要です
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