Без кейворда
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は著者ハンス・ロスリング氏の造語で、「 事実に基づいて世界を正しく見よう 」という意味が込められています。 さらにわかりやすく概念を理解するために、本書で紹介されている 3つのクイズ を出題します。
Q1.現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう? A.20% B.40% C.60% Q2.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう? A.約2倍になった B.あまり変わっていない C.半分になった Q3.世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう? A.20% B.50% C.80%
答えは、上から順に「C.60%、C.半分になった、C.80%」です。ちなみに日本での正解率は、それぞれ「7%、10%、6%」でした。なぜ、チンパンジーに負けてしまうのか
平均正解率:12問中たったの2問 全問正解者:0人 全問不正解:なんと15%という結果になりました。 このクイズは、さまざまな国の、さまざまな分野で活躍する人々、たとえば、大学教授、著名な科学者、投資銀行のエリート、政界のトップまで、 高学歴で国際問題に興味がある人でも正解率が低かった のです。 仮に動物園のチンパンジーに答えさせたとしても、正解率は約33%になるはずです。なぜ、チンパンジーに負けてしまうのでしょうか? 著者は、『何も知らないというより、みんなが同じ勘違いをしているといったほうが近いかもしれない』と言います。 ほとんどの人は、世界は実際よりも怖く、暴力的で、残酷だと思うほうの回答を選んでいたのです。 『FACTFULNESS/ファクトフルネス』を読み終える頃には、こうしたドラマチックな思い込みをせずに、事実に基づいて世界を正しく見ることができるようになっているはずです。
世界についての誤解を生む「10の本能」
では、なぜわたしたち人間は悲観的な思い込みをして、世界の見方を歪めてしまうのでしょうか? それは、 人間の脳に組み込まれた「本能」が原因 です。 本書では、世界についての誤解を生む「10の本能」を解説しています。
- 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
- ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
- 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
- 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
- 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
- パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
- 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
- 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
- 犯人探し本能「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
- 焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
なんと 「先進国」の枠には世界の全人口の85%が入っています 。いまだ「途上国」の枠に入っているのは、全人口の6%、たった13カ国だけです。
分断本能を防ぐためには? 「平均の比較」に注意 :2つのグループには重なりがあり、分断などないことが多い。 ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み- あやふやな過去の記憶
- ジャーナリストや活動家による偏った報道
- 状況がまだまだ悪いときに、「以前に比べたら良くなっている」と言いづらい空気
宿命本能とは、 持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方は決まるという思い込み のことです。
宿命本能を防ぐためには? 小さな進歩を追いかけよう :毎年少しずつの変化でも、数十年後には大きな変化になる。まとめ
ぜひ、ファクトフルネスな視点で、 世界を正しく見る習慣 を身につけてみてください。