スズキ-チェロ教本感想:5-6巻
改めて親指ポジションの導入。コンチェルトも3曲目ともなると嬉しさよりもどんな難題が待っているんだ、と思いきや、この曲は案外弾きやすい。と思うのは親指ポジションを他の教本(他の記事で書いた、Rick MooneyのThumb Position)で練習済みだったからだろうか。ゴルターマンのような右手の難しさもそこまでなく、ヴィヴァルディのような左手のいじめのような5,6,7ポジションもない。親指ポジションを楽しみながら身につけられる曲だと思う。 ロンド形式、Allegretto。と言いながら付属CDではAllegroぐらいの速さに感じるけど。曲の構成はA-B-A-C-Aで、AはM.1、BはM.23、2回目のAはM.66、CはM.88、3回目のAはM.140。Aは全部と、Bの一部分に親指ポジションが出てくる。 M.1から親指ポジション。十分に場所を確認してから、基本のポジション(A線のA、D線のD)に置く。最初はpでLeggieroだが、指示通り軽く弾いたら小さすぎるとの指摘。pといっても協奏曲なのだから、ホールの後ろにまで届くようなpで弾けとのこと。難しいよう。 親指ポジション練習していたから簡単だ!と思いきや、M.16のソラで毎回つまづく。ソはD線の3、ラはA線の0(親指)で、移弦付きスラー。これが難しく、ついに最後までできなかった。今は基本ポジション以外も習ったので、23を少し伸ばして、2(ソ)3(ラ)で取ることで解決。 M.23からB。あまり難しいところはない…と言いたいところだが、M.47-48のイ長調音階。レミファ#ソ#を1313で上がり、ミレド#シを3131で下がるのも速いテンポだと音程が取りにくい。M.51からまったく同じことを、今度はpで親指ポジションで弾き、弾きやすいなぁと親指ポジションの良さを実感させられる。(ポジション移動なしでできるため) M.88からC。同主調のニ短調、ここは難しいところもほぼなく、歌いどころ。M.118-119が短い弓の返しでやりづらかった。手首を柔らかくして16分音符もちゃんと弾ききってから返さないと、慌てた感じになってしまうので注意。 個人的に好きなのはAに戻る前、Bの最後やCの最後でゆっくり親指ポジションに持っていってくれること。スクワイアのタランテラはいきなりの親指ポジションだったけど、この曲では準備があるので自信をもって親指ポジションを始められる。 あとはAを繰り返して終わり。
ヴィヴァルディ-2つのチェロのためのコンチェルト ト短調 RV531 1楽章いよいよ6巻も最後。協奏曲祭りも終わり、これ以降9巻(インターナショナル版、1冊ハイドンのハ長調協奏曲)まで協奏曲は出てこない。が、この協奏曲はあまり好きではなかった。なんというか地味で、おそらく実際に2台のチェロで弾いたら掛け合いが面白かったりするんだろうけど、1台でずっと練習するのはイマイチだった。音階とか分散和音ばかりなのも大きいかも。レッスン時に先生と合わせるのは確かに楽しかった。 形式は一応ソナタ形式?になるんだろうか。提示部はM1からTutti、M.17からSolo、M.19からTutti。M.27の3拍目から展開部でSolo、平行調の変ロ長調へ。M.39の3拍目からTutti、M.46からSolo、M.61からTutti、M.69からSolo、M.76の3拍目裏からTutti、再現部。M.80からSolo、M.93からTuttiで終わりまで。 せっかくCello 1もCello 2も楽譜があるので両方見る。
--------Cello 1冒頭から1→1のポジション移動が3回、取りづらい。M.6からの分散和音は2台チェロで弾くととても気持ちが良い。 M.9は1弦跨いだ10度の跳躍。ブレヴァールのソナタを思い出す。 M.12とM.14のトリルはどちらも34なので嫌。M.16は拡張トリルなのでこれもちょっと…。(トリルは12か13でお願いしたい) M.33から、もっと弓を使えと言われた。pだからと遠慮する必要はないらしい。例によってホールの一番うしろまで聴こえるpで。 M.51から、それまで上がっていたのが下りになり、ポジション移動が難しい。そしてその後M.55-57のハ短調のパッセージ、冷静にやればそこまで取りづらくないはずなんだけど、譜面が難しそうなので慌てるのか、うまく弾けなかった。弓順もこんがらがりやすい。 M.65からの音形はM.19の反行型、4小節続いてどこまで行くの!?となったところでM.69からのSolo。M.74-75が変ホ長調の音階だが、ポジション移動のタイミングが中途半端なところ(4つずつとかではない箇所)なので覚えづらい。 M.84のオクターブは難しい。1回1回ソソファソを下がって上がってとやっていると音程が。。
--------Cello 2Cello 2の方が少しだけ易しめかも。音域的にも少し低かったり、繰り返し回数も少し少なかったり。 冒頭、Cello 1より1小節遅れで入り、3度下を弾くことになる。M.9-10はCello 1でも難しかった箇所。3度低いからといってここの難易度は変わらず。 M.58の3拍目裏から、Cello 1を引き継いで同じパッセージ。Cello 1で慣れていれば同じことをやるだけ。 M.71の3拍目からは指使いが慣れるまで少し大変かも。M.74-75の変ホ長調音階はCello 1と同じでポジション移動のタイミングに慣れが必要。 M.85からのオクターブはCello 1と難易度変わらず、少しだけど毎回のポジション移動が嫌。 -------- この協奏曲に対する思い入れのなさが字数に表れている!やっぱり思い入れのある曲はあれこれ書きたくなるんだなぁ。 いずれどこかで2台チェロで弾いたら印象も変わるんだろうか。