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フォステクスFE108SS-HPを【飛びねこ】ダブルバスレフエンクロージャーで鳴らしてみた!
久々のフォステクス の10cmバックロードホーン用フルレンジ限定ユニット FE108SS-HP が発売された。
私の好みで は明らかにスーパースワン とFE108SS-HPとはミスマッチだった。
しかし、今回の FE108SS-HP は吸音材の調整やスピーカーケーブルの交換、さらにセッティングを変えたりしたが、こんなに調整に苦しむ限定ユニットは初めてだ。
- フォステクスFE108SS-HPを【飛びねこ】ダブルバスレフエンクロージャーで鳴らしてみた!
- 木工精度が素晴らしい!「飛びねこ」ダブルバスレフエンクロージャー
- 質の高いフラットな低域が魅力的なダブルバスレフスピーカー
- ハイ上がりの強力ユニットをPST回路でバランスをとる
- PST回路の有り無しの簡易測定
- 塗装仕上げすると更に音質が向上する
- ~最後に~
フォステクス の FE108SS-HP は、1ユニット27,500円と今までの歴代の限定10cmフルレンジの中では飛び抜けて価格が高い。
FE108SS-HPには、それ専用に設計された バックロードホーン型エンクロージャー を購入した方が良いかもしれない。
- YOSHIMOTO CABINET
しかし、バックロードホーンでなく、ほかにFE108SS-HPに合うエンクロージャーを探し試してみることにした。
木工精度が素晴らしい!「飛びねこ」ダブルバスレフエンクロージャーいろいろ探し回った結果、スリムなトールボーイダブルバスレフエンクロージャーを購入することにした。
簡単にいうと、この構造により低域のローエンドの拡大を狙うというものである。
※詳しくはこちら👇の書籍に記載されているのでご参考まで
ちなみに今では、 FOSTEX FE108SS-HP 用 飛びねこ ダブルバスレフエンクロージャー はヤフーショッピングで購入が可能になっている。
ステレオスピーカー FOSTEX FE108SS-HP ダブルバスレフエンクロージャー カスタム ハンドメイド ウッド 木製 posted with カエレバ スピーカー工房 飛びねこ Yahooショッピング 後に見積明細のメールで届いて初めてわかったのだが、1台の価格ではなく なんと!2台で31,500円と記載していた。これは劇的に安い!
発注して FOSTEX FE108SS-HP 用ダブルバスレフエンクロージャーは約2週間で三重の 飛びねこ工房 から手元に届いた。
サイズは、幅166mmx高さ900mmx奥行177mm
材質は、ラジアタパイン集成材18mmでの無塗装
梱包を開けて白木のトールボーイエンクロージャーを目にすると、それはそれは美しい仕上がりだった。
下部にはダブルバスレフの第2キャビネットの第2バスレフポートがある。
背面には、バナナプラグ対応のしっかりした金メッキスピーカー端子が取り付けられている。
ユニット開口部にはザクリ加工されており、ネジは鬼目ナットが仕込まれていた。
ユニットを取り付ける木ネジの代わりに、別途M4の25mmのボルトが16本必要。
これはホームセンターやAmazonなどで買うなどして自分で用意する必要がある。
板は18mmのパイン材が使われており、スピーカー端子と内部配線が仕込まれている。
ユニットの端子に内部配線を挿して、自分で用意したM4の長さ25mmのボルトでエンクロージャーに取り付けるだけでスピーカーは完成する。
内部配線はベルデン8470にファストン端子がつけられており、FE108SS-HPのプラス端子に白い線、マイナス端子に黒い線を繋げる。
通常なら吸音材は自分で用意しないといけないが、 チューニング済みの吸音材 の取り付けは別途オプションで依頼できる。
実はこの記事の読者特典として、今回のFE108SS-HP用のダブルバスレフエンクロージャーを購入した方に、サービスでチューニング済み吸音材を仕込んでいただけることとなった。
詳しくはこの記事の最後に記載しておくので興味のある方はお忘れなく!
質の高いフラットな低域が魅力的なダブルバスレフスピーカーさて、肝心な音はどうなのか?
FE108SS-HPのスーパースワン で低音過多だった音から一転、飛びねこスピーカーからはぐっとひき締まった上品な低音が鳴っている。
ダブルバスレフらしいワイドレンジで、低音が下まで伸びており空気感や気配というものが感じられる。
スーパースワン の叩きつけるような癖も音のうち的な低音感ではないが、明らかにスーパースワン とは違う繊細で上質な音がする。
最初、レコードでコルトレーンやビルエヴァンスを聴いていたが、 ECMのキース・ジャレットトリオのアルバムに変えるとゲーリーピーコックの巧みで伸びやかなウッドベースがより素晴らしく感じられる。
さらにデジタル音源では、 カサンドラ・ウィルソンのマイルス・デイビスの曲をカバーしたトラベリング マイルスのたっぷり入った 低音もしっかり反応し下までよく伸びている。
ヘルゲ・リエン トリオのスパイラル サークルの静かで深海のように深い低音は非常に魅力的に聴こえた。
まだユニットが小慣れていないせいか中高域が耳につくが、 繊細な音はスーパースワン を凌ぐ部分がある。
ただし、 低音の厚みを強調したチューニングになっていないので、曲によっては低音がスリムに感じられる。
バックロードホーンにはバックロードホーンの良さがあり、ダブルバスレフにはバックロードホーンでは出せない良さがある。
さらに素晴らしいのが 繊細だが音離れが良いことだ。
フォステクス の強力なフルレンジユニットと、極限までスリムにした飛びねこスピーカーの特徴だと思う。
ただし、良いことばかりでもない。
スリムなのは音場感の良さに貢献するが、設置面積が狭くセッティングがむずかしい。
スピーカーのセッティングは、ふらつきやガタつきがないことが非常に重要だ。
飛びねこスピーカーは底面と天板の面積が同じで角柱になっている。
飛びねこスピーカーを購入し音量を上げぎみで聴くには、しっかりとセッティングする必要があり、そのためにはユーザー側で工夫が必要になる。
これでは調整しきれないので諦めてaudiopro FS-20を移動し、コンクリートの溝蓋とコーリアンボードで作成した 超重量級自作スピーカーベースの上に飛びねこスピーカーを設置してみた。
すると、さっきまでの苦労が馬鹿らしくなるくらいふらつきがなくなった!
高音質を狙うには床が頑丈なことが重要で、一般的な住宅ではどんなスピーカーでもスピーカーベースは必須といってよいだろう。
更に、4隅にインシュレーターを咬ませて設置するようにした。
ピンポイントに設置できるインシュレーターは、軽量級のスピーカーには効果的だ。
- Audio Technica(オーディオテクニカ)
軽いものを置くときは、面で設置するよりも点で設置する方が一点に集中して荷重がかかるので安定度が増してくる。
さらに インシュレーターとスピーカー間やインシュレーターとベースとの間に薄手のゴムシートを敷くとスリップ防止になり、スピーカーの反動をしっかりとグリップ出来る。
ゴムは滑り止めが目的なので、出来るだけ薄い方が良い。 0.5mm厚のハネナイトシートがおすすめ!
- 内外ゴム(Naigai Rubber)
どうしても中高域が耳につきハイ上がりに聴こえる場合があるので、解消方法として PST回路を使う ことにした。
P S T は、Passive Servo Technologyの略
ちなみに今回は audio pro FS-20 のネットワークを改造しようと、購入して手つかずで放置していた部品があったのでそれを使うことにした。
コイルは空芯の1.2mH 固定抵抗は8Ω フィルムコンデンサは2μFを組み合わせてみた。
コイルはウーファーに使うときと同じく、ある周波数から高域に向かって6dB/octで減衰していく。
固定抵抗はコイルをバイパスしつつ全体の音量を下げるという効果がある。
更にコンデンサを並列に繋ぐとハイエンド(高域端)の落ちが改善される。
フォステクス の磁気回路が強力で、周波数特性が高音域に向かってハイ上がりのフルレンジにPST回路を繋ぐと、中域から高域にかけて音圧が下がり周波数特性をフラットに近づけられる。
このようにPST回路は中高域のレベルを下げ、相対的に低域とのバランスを聴きやすくなるものである。
PST回路は特効薬にはなるが、副作用もある。
最初はFE108SS-HP搭載の飛びねこスピーカーに、PST回路を1.2mHの空芯コイルに8Ωの固定抵抗、フォルムコンデンサー2.2μFを繋いだ。
しばらく音をつかんでから、試しに8Ωの固定抵抗に10Ωの抵抗を並列に繋いで、さらにフィルムコンデンサーも0.68μFを足して容量を増やしてみた。
するとスカッと目が覚めるような中高域が出るようになった。
ネットワークもエージングが必要なので、しばらく鳴らしてみるために固定抵抗を8Ωにもどしている。
中高域を更に落としたい場合は、抵抗を直列に追加して抵抗値を上げるとよい。
コンデンサも最初の2μFに0.68μFや0.27Ωなど、フィルムコンデンサを並列に繋いでハイエンドの味付けが変えられる。
このようにPST回路はコイルや固定抵抗、コンデンサで細かく調整が出来るので非常におもしろい。
さらに今までスーパースワンに使っていたリボン型のスーパーツイーターも追加してみると、さらに滑らかな音になった。
PST回路の有り無しの簡易測定下の画像はPST回路の有り無しの周波数特性を簡易的に測定したものである。
わかりにくいかもしれないが、 薄い緑色の棒グラフが特性である。 ( 赤色のグラフは無視する )
スピーカーの向きは軸上正面は外してはいるが、部屋の左右の壁が近いのでやや内振りにした状態にしている。
下の写真ようにFE108SS-HPの2KHz付近のピークがPST回路を繋ぐことで下がっている。
写真では微差のように見えるがPST回路の有無は聴感上の違いが大きく感じた。
FE108SS-HP 飛びねこダブルバスレフスピーカー
PST回路無し
FE108SS-HP 飛びねこダブルバスレフスピーカー
PST回路有り
(参考)FE108SS-HPを取り付けたスーパースワン
PST回路はうまく調整できれば非常にメリットが大きい。
音域バランスを取るか、鮮度を取るかは各自の好みによるが、エージングによって聴こえ方が変わってくるかもしれない。
しかし、今回のフォステクスFE108SS-HPの強力なユニットだからか、PST回路が入っても市販のメーカー製スピーカーより鮮度が劣っているとは感じなかった。
塗装仕上げすると更に音質が向上する 以前にシナ合板で自作したスーパースワンを水性ウレタンニスで塗装したときに、あまりにも音質が向上してビックリしたことがある。やはり音質の向上のためには仕上げをした方が良い。
今回もスーパースワンと同じく水性ウレタンニス仕上げにした。
- 和信ペイント(Washi Paint)
- 和信ペイント(Washi Paint)
塗装で仕上げた効果はやはり著しく音質が向上するから不思議だ。
- 和信ペイント(Washi Paint)
今回、フォステクス の10cmフルレンジ限定超強ユニット FE108SS-HP と飛びねこダブルバスレフスピーカーをPST回路を使って鳴らすと、スーパースワンに搭載した時と全く異なり、繊細でワイドレンジなスピーカーになった。
これは、飛びねこスピーカーのダブルバスレフが低域をしっかり下まで伸ばせているので、PST回路の効果が存分に発揮されたものといえる。
今後、塗装をしたり、セッティングの見直しやエージングが進めばバランスも変わってくるだろう。その際はPST回路を外せば良いだけのことだ。
FE108SS-HP専用の【飛びねこ】ダブルバスレフスピーカーを選んで大正解だった!
バックロードホーンでは気づかなかったFE108SS-HPの繊細さや奥深さを飛びねこスピーカーが気づかせてくれた。
初めてこの繊細でワイドレンジな音を聴いた人は、きっと10cmのフルレンジから出てくる音とは思えないだろう。
そして、初めて飛びねこスピーカーを目にした人はその美しさにうっとりするだろう。
ステレオスピーカー FOSTEX FE108SS-HP ダブルバスレフエンクロージャー カスタム ハンドメイド ウッド 木製 posted with カエレバ スピーカー工房 飛びねこ Yahooショッピング 組み立て済みのエンクロージャーが2台セットで31,800円は 劇的に安い!【もくじ】
- フォステクスFE108SS-HPを【飛びねこ】ダブルバスレフエンクロージャーで鳴らしてみた!
- 木工精度が素晴らしい!「飛びねこ」ダブルバスレフエンクロージャー
- 質の高いフラットな低域が魅力的なダブルバスレフスピーカー
- ハイ上がりの強力ユニットをPST回路でバランスをとる
- PST回路の有り無しの簡易測定
- 塗装仕上げすると更に音質が向上する
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