ミラノ五輪アイスダンス 1.43点差が映したメダル争いの明暗
2026 Winter Olympics: GB’s Lilah Fear & Lewis Gibson miss out on figure skating medal Lilah Fear and Lewis Gibson miss out on becoming the first British figure skaters in 32 years to win an Olympic medal, as they fail to make the ice dance podium…
試合後、彼女はこみ上げる感情を抑えつつ、「この時点(ツイズルのミス)で銅メダルを逃したのが早々に分かったので辛かった」と上記のBBCのインタビューに答えています。 ※上記記事内のインタビュー動画の視聴は英国VPNが必要ですが、ほぼ全文が記事に掲載されています
それでも彼らは、後半のスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン(「蛍の光」の原曲)」に乗せた明るいカントリーダンス。彼らは笑顔で踊り、解説の町田樹さんが言う「祝祭空間」をリンクに作り上げました。
パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ)続いてのパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組の演技は、圧巻でした。
この投稿をInstagramで見るゴッホの生涯を描いたプログラムの「ヴィンセント」は、彼らの他の名作プログラムに比べると若干地味な印象がありました。「過去プロを復活させるなら、他の派手なプログラムの方がいいのでは」と思っていた人は私も含め多かったはずです。
本人たちの思い入れが強いプログラムをやるのは大事なのかもしれません。いつも冷静に見えていたポール・ポワリエ選手が演技後泣きじゃくる姿は胸を打ちました。
私は、長年頑張ってきた彼らにも是非五輪の銅メダルを獲ってほしいと願っていました。そして、それにふさわしい文句のない演技で彼らは銅メダルを獲得しました。この演技ならば、他のライバルたちも少しは納得できるのではないでしょうか。
論争を呼んだ金メダル争い マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国)マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組は、6日間で4回の試合演技を行うとんでもないスケジュールでした。そして、彼らはそのいずれでも最高と呼んでもいいパフォーマンスを実施しました。
この投稿をInstagramで見るその彼らが、わずかなレベルの取りこぼしこそありましたが、4回の本番でいずれも素晴らしい演技を決めた。そのことに私は感動しました。
ロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組(フランス)続くロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組は、スケーティング技術で場を圧倒しました。
この投稿をInstagramで見る 結果に対して感じたこと結果は、ロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組の優勝でした。その差はわずか1.43点。
私は、長年応援してきたチョクベイのふたりに金メダルを獲ってほしかったです。凄いと思ったのはフルシゼの二人かもしれない。でも凄いと思う人と、勝ってほしいと思う人は違うんです。
凄いかもしれないけど、まだ思い入れが育っていない。以前組んでいたガブリエラ・パパダキス選手とシゼロン選手の組ならともかく、組んでまだ1年も経っていないと、気持ちが追いつかないんです。
この結果が生んだ波紋ロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組は、リンク外のことで国内外のフィギュアスケートファンの一部から批判を受けている存在です。 (ロランス・フルニエ・ボードリー選手は以前組んでいたパートナーの性暴行疑惑の件で、ギヨーム・シゼロン選手は以前組んでいたガブリエラ・パパダキス選手が出版した自伝に書かれていた内容で批判を受けています)
これでまたバッシングが強まるだろうことを、私は危惧しました。
しかし、バッシングはこれまでの論調の拡大にとどまらず、採点論争にまで拡大してきています。
確かに採点表を改めて見るとジャッジたちの採点はかなり割れており、論争を呼ぶのは理解できます。今回の採点は「もしこれが旧採点形式だったら、マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組の方が順位点が上だったんじゃん…」とは思いました。
でも、今はそのような論争や署名運動などに加わりたくはありません。ソルトレーク五輪のペア競技採点論争のような事態がまた始まるのかと思うと気持ちがどんよりとしてきます。