. SiriL1.2.0での画像処理(DSO編): 宙が好き
SiriL1.2.0での画像処理(DSO編): 宙が好き
SiriL1.2.0での画像処理(DSO編): 宙が好き

宙が好き

自宅ベランダ天文台での天体撮影日記です コメントは旧Twitterに頂けると嬉しいです😊 https://twitter.com/NewAltairNene

【備忘録】SiriL1.2.0での画像処理(DSO編)

1.ワーキングディレクトリの指定 ワーキングディレクトリは、ファイルを開いたり保存したりする際の起点となるディレクトリ(=フォルダ)です ここを指定しておかないと、特に保存をしたときに「どこへ行っちゃったの⁉💦」ってなるので、指定しておきます 左上の家のボタンをクリックして

2.ファイルを開く 次に、編集する画像ファイルを開きます 左上の「開く」をクリックして画像を指定します

読み込んだ画像が上下反転や左右反転していても、後の「フォトメトリック色補正」の時に勝手に直るので放っておきます 笑 どうしても気持ち悪い❢ って感じるなら、画面右下の反転ボタンで修正します

3.モードを「自動イコライゼーション」に切り替える 開いた画像は未調整のために(多分)暗いので、見やすくするために、画面中央下にある「線形」のドロップダウンを開いて、「自動イコライゼーション」に切り替えます このモードを切り替えても、表示上が明るくなるだけで、画像データにはなにも処理されません

4.Background Extraction カブリや光学系によるムラ(周辺減光など)の補正をします 画面上部の「画像処理」-「Background Extraction」を開きます

とりあえず、設定はなにも変更せずに「生成」ボタンをクリックします すると、ムラと認識された部分に赤い□がたくさん表示されます ここでも、とりあえず「Compute Background」ボタンをクリックして、様子を見ます

このままでは淡いモクモク部分や、明るい恒星の周辺が過補正になってしまうので、不要な部分を「右クリック」して赤□を削除します このとき、マウスで赤□を正確にポイントする必要はありません 右クリックされた位置の一番近くにある赤□が削除されます そのため、広範囲にたくさん削除したい場合は、削除したいエリアの中心付近をポイントして、「右クリック」を連打します(連打しすぎて削除しすぎないように 笑) 間違えて削除してしまったり、新規に追加するには「左クリック」します

ある程度調整したら、再度「Compute Background」ボタンをクリックして様子を見ます これを納得いくまで繰り返します また、補正量は「Smoothing」で調整します(0.1以下でも十分だったりします)

参考までに、「修正」にある演算は処理をするムラに応じて切り替えます ・「引き算」:光害などのカブリを補正します ・「割り算」:光学系によるムラを補正します

5.逆畳み込み 所謂"Deconvolution"です(SI9で言うところの「画像復元」処理) 恒星のわずかな歪みを補正します 「画像処理」-「逆畳み込み」を開きます

この処理にはPSFを測定して設定する必要があるんですが、「Generate PSF」ボタンをクリックすれば、SiriLが測定してくれます 測定には多少時間がかかるので、測定が終わるまで待ちます

測定が終わったら、補正を行います 補正のアルゴリズムにはいくつかの種類がありますが、今回はDSOなので「Richardson-Lucy method with TV regularization」を使います "Iterations"は「繰り返し回数」で、マニュアルによると、通常は"1"でいいみたいですが、数値を変えて一番よくなる設定を探ります この時は、いったん「Apply」ボタンをクリックして処理を完了し、納得いかなければ画面上部のUndoをクリックしてから繰り返し回数を変えて「Apply」をクリックします 結構時間がかかる処理なので、根気よく・・・( ̄▽ ̄;) 処理が終わると画面右下のステータスが「準備完了」になるので、「閉じる」ボタンをクリックして画面を閉じます

6.フォトメトリック色補正 画像のホワイトバランス(以下W/B)を補正します この処理は、画像の恒星の色をインターネット上に公開されているカタログデータ(NOMADまたはAPASS)と比較して補正をする機能です 賛否両論ありますが、一応処理を行っておき、不満ならのちのレタッチソフトでの処理時に修正します

左上の検索窓に撮影した天体の名前(M20やNGC6514など)を入力します 続いて、「Focal Length」に撮影時の焦点距離と、「ピクセルサイズ」に使用したカメラのセンサのピクセルサイズを設定します このデータが正確でないと検索時にヒットしません 設定が終わったら「Find」ボタンをクリックして検索します ヒットすればRight Ascension(RA)とDeclination(Dec)に赤道座標が設定されます

続けて「OK」ボタンをクリックするとW/Bが補正されます 読み込み時におかしかった画像の向きも、「Flip image if needed」がデフォルトでOnになっているので、自動的に修正されます 処理が終わったら「閉じる」ボタンで画面を閉じます

まずは、画面中央左側にある「Downsample image」をOnにして「OK」ボタンをクリックします これで処理できれば解決です😊

それでもダメなら、「Photometric Star Catalogue」をデフォルトの「NOMAD」から「APASS」に切り替えて試します

さらに、それでもダメなら、「星の検出」の「Manual detection」をOnにして、「画像処理」-「Star Processing」-「Full Resynthesis」の右側にある歯車ボタンをクリックし「動的点像分布関数」画面を開きます

7.ヒストグラム変換 ここまで表示モードを「自動イコライゼーション」にしていましたが、このあとに続く処理を行うために、ヒストグラム変換をして線形(Liner)表示モードで表示できるようにしておきます まず、画面下の表示モードを「線形」に変更します

でも、Midtones と Shadowsの▲が重なってしまっていて、このままでは操作しにくいですよね そのために、左上にある「+」ボタンをクリックして、表示倍率を上げます 押し続けると数値が上がっていきます(最大100) 表示倍率を上げると、狭かったヒストグラムの山も見えるようになってきます

もし、星雲などが明るすぎる場合にはMidtones (↑の画像の右側の△)を右側に移動して調節します 調整が終わったら「Apply」ボタンをクリックして確定し、画面上部の「1」ボタンをクリックしてヒストグラムの表示倍率を等倍に戻して確認後、「閉じる」ボタンをクリックして画面を閉じます

8.Generalised Hyperbolic Stretch Transformations 淡い部分を引き上げるなどの調整をするために、「画像処理」-「Generalised Hyperbolic Stretch Transformations」を開きます

3.「Stretch factor」のスライダーを調整して淡い部分を引き上げます。このパラメータの効き具合は、その下にある「Local stretch intensity」で調整できます。 説明がわかりにくいですね💦 なので、いったんStretch factorで少しだけ強めに明るくしたのち、Local stretch intensityを左にスライドさせて効き具合を小さくし(マイナス値)、もう一度Stretch factorを動かしてみてください すると、先ほどよりも効果が小さくなって、微妙な調整ができるようになると思います 逆に、Local stretch intensityを右にスライドさせて効き具合を大きくし(プラス値)、Stretch factorを動かすと、効果が大きくなると思います この手順では、「淡い部分を引き上げること」が目標なので、少し白飛びしても気にしません この後の手順で調整します 取り敢えずこんな感じです(分かりやすくするために、敢えて強めにしています)

4.Highlight protection point (HP)で輝度の高い部分やある程度の白飛びを補正します スライダを左に動かしすと、ヒストグラムが左側(ダーク側)に圧縮されていきます これで明るすぎてしまったり白飛びしている部分が丁度よくなるように調整します もし、ここで調整しきれないような場合は、Stretch factorを微調整しながら、ちょうどよくなるように調整します

それぞれのモードがどのようになるのかは、試してみてください 笑 (丸投げ)

10.グリーンノイズを除く(必要に応じて) 出来上がった画像の背景が緑色になっちゃう場合、「画像処理」-「グリーンノイズを除く」で補正します CMOSカメラは緑の感度が強いので、こうなりがちです

ここではいくつかのメソッドを選択できるんですが、主に使うのは「Average Neutral」か「Maximum Neutral」です

11.画像を保存します 調整が終わったら、画像ファイルとして保存します 画面右上にある「↓」ボタンをクリックします。 「保存」ボタンじゃないので注意してくださいね😊

「名前」のところにファイル名を入力するのですが、ファイル形式もここで指定します TIFF形式で保存したい場合は、ファイル名の拡張子(ドットから右側)を「.tif」に、JPEG形式で保存したいときは「.jpg」に、PNG形式で保存したいときは「.png」、FITS形式の場合は「.fts」として「Save」ボタンをクリックします 指定した形式によって、続く画面が変わります

品質を設定します 100で一番品質がいい(圧縮しない)んですが、ファイルサイズが大きくなります X(旧Twitter)などにアップする場合は、品質を下げてファイルサイズを小さくします

・恒星と星雲の分離 SiriLからStarNet++を呼び出して、恒星と背景に分離し、それぞれファイルに出力することができます また、それぞれのファイルを個別に処理をして保存し、背景と恒星それぞれのファイルを同時に開いて、それぞれのバランスを調整しながら、一枚に戻すことができます

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