. Z fc」と「Z 50」、どちらにしようか悩んでいる男がじっくりZ fcを使ってみた | ギズモード・ジャパン
Z fc」と「Z 50」、どちらにしようか悩んでいる男がじっくりZ fcを使ってみた | ギズモード・ジャパン
Z fc」と「Z 50」、どちらにしようか悩んでいる男がじっくりZ fcを使ってみた | ギズモード・ジャパン

ニコンのミラーレスカメラ「Z fc」と「Z 50」、どちらにしようか悩んでいる男がじっくりZ fcを使ってみた

まずビックリしたのが、3本のレンズを持っていったのに、いつもより荷物がめちゃくちゃ少なくなったこと。普段のちょっとした出張ならば、D750に標準ズーム「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」、望遠ズーム「AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR」、マクロレンズはタムロンの「SP AF90mm F2.8 Di MACRO」がミニマムなセットなんですが、これよりも重量、容量ともに大幅ダウン。これには驚きました。

撮影仕事のときのミニマムなセット。D750にレンズ3本+ストロボなど。小さめのカメラリュックがパンパンになる。 Photo: 三浦一紀 Z fcとレンズ3本にすると、こんなにスカスカに! いや、これマジびっくりしました。 Photo: 三浦一紀

日帰り出張の際にはリュックとカメラバッグで行くことが多いのですが、今回は小さなカメラバッグのZ fcとレンズ3本を入れて、それごとリュックに入れていきました。つまり、荷物がひとつで済んじゃったんですね。ブラボー。

しかも今回は真夏の電車+徒歩+タクシーを使っての出張。こういうときはこの荷物の軽さ・コンパクトさがとてもありがたく感じます。今回は大きめのリュック(30リットルクラス)で行ったんですが、カメラバッグを入れた状態でも結構余裕があったので、お土産も入りました。

画質に関しては文句なし!

Photo: ささきたかし Z fc+NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition) 1/400秒、F2.8、ISO800 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/800秒、F7.1、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/500秒、F7.1、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/125秒、F8.0、ISO3200 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/200秒、F8.0、ISO6400 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/200秒、F8.0、ISO6400 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/320秒、F8.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/160秒、F8.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/250秒、F6.3、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/1000秒、F6.3、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/320秒、F8.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition) 1/640秒、F4.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition) 1/640秒、F4.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition) 1/1,600秒、F4.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/640秒、F6.3、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/640秒、F6.3、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/100秒、F8.0、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/80秒、F8.0、ISO200 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/400秒、F8.0、ISO280 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 1/125秒、F7.1、ISO200 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/250秒、F10、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/60秒、F6.3、ISO100 Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/60秒、F6.3、ISO100 クリエイティブピクチャーコントロールメランコリック Photo: 三浦一紀 Z fc+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 1/800秒、F6.3、ISO100 Photo: 三浦一紀

画質に関しては、何の文句もありません。正直、フルサイズのD750よりも画質面では上なんじゃないかと思いました。やはりZシリーズの画質は伊達じゃないですね…。

Z fcそのものの性能がいいことはもちろん、レンズの性能もかなり画質に寄与しているのではと思います。キットレンズのNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRでもキレッキレの描写。望遠ズームのNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRもいい写りをしてくれますし、単焦点のNIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)は、使いやすい焦点距離で付けっぱなしにして常用したいくらい。もちろん単焦点らしいキレのある描写です。

僕は仕事ではD750の出番が一番多いのですが、別にフルサイズ信仰者ではありません。Z fcくらい高画質であれば、もうフルサイズじゃなくてもいいかな、なんて思いました。

Z fcのここがよかった

丸形ファインダーが気持ちいい Photo: 三浦一紀

Z fcは丸形ファインダーを採用しています。これはもう、ニコン使いの人ならみんな思っていることかもしれませんが、やっぱり丸形ファインダーなんですよね! ニコンのカメラにおいて、丸形ファインダーは上級機種の証。憧れなんです。見た目だけの問題のような気もしますが、気分が上がれば写欲も上がる。また、ファインダーを覗くとき角形ファインダーよりも目を当てやすいような気がしています。

モバイルバッテリーで充電・給電できる Photo: 三浦一紀

ミラーレス一眼に本格移行していない大きな理由のひとつが、バッテリー。ライブ撮影やイベント撮影など、長時間+多カット撮影することが結構あるので(最近はこのご時世でありませんが)、バッテリーの持ちが悪いと頻繁にバッテリー交換しなければならないため、バッテリーの持ちがいいデジタル一眼レフしか使ってこなかったんですよね。

でもZ fcはモバイルバッテリーでの給電・充電が可能。特に今回のような撮影では、休憩中などにちょっと充電したり、バッテリーが心許なくなったら給電しながら撮影できるのは安心感につながります。

ちなみに、Z fcの直系の先輩に当たるZ 50はモバイルバッテリーからの充電には対応していますが給電は不可。あと、Z 50はUSB端子がmicroUSBなんですよね(Z fcはUSB-C)。うーむ、微妙なところですけど結構大きな差かもしれません。

キットレンズが好き! Photo: 三浦一紀

今回の撮影で一番使用したレンズが、キットレンズにもなっている標準ズーム「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」です。このレンズ、とてもいい! 描写がいいのはもちろん、最短撮影距離が24mmで20cm(焦点距離により異なる)と結構寄れる上、最大撮影倍率が0.2倍。簡易マクロとまではいきませんが、それなりに寄って撮れるので幅広いシーンで使えます。

あとはコンパクトさ。沈胴式となっているため、使い始めはクルッと回してレンズを繰り出す必要があります。でも、レンズをしまえばパンケーキレンズ並に薄いので、ボディに付けて歩いていても全然気になりません。

まあ、このレンズが使いたいのならZ 50でもいいんですけどね(Z 50のレンズキットの場合はレンズは黒になります)。

電子ビューファインダーが見やすい

これはもう、Zシリーズが最大限にプッシュしていいところだと思います。他社のミラーレス一眼に比べ、とっっっっっても見やすい! 遅延もあまり感じませんし、カメラを横に振ったときのブレも最小限。見え方はクリアですしもちろん視野率100%。光学ファインダー大好き人間ですけど、このZ fcの(もっといえばZ 6IIなどの上位機種のほうがいいですけど)電子ビューファインダーには違和感がありませんでした。

Z fcのちょっと気になったところ

グリップがない Photo: 三浦一紀

ニコンのフィルム一眼レフ「FM2」をモチーフにしたデザインはクラシカルでかっこいいんですけど、右手の部分にグリップがないのが気になります。やっぱり、グリップがあったほうが握ったときにしっかり持てますし、シャッターも切りやすい。

ダイヤル類がムダに感じる Photo: 三浦一紀

本体上部にISOダイヤル、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルがあるZ fc。フルマニュアルで撮影する場合はこれらのダイヤルが大活躍しますが、僕はAモード(絞り優先)かPモード(プログラム)で撮ることがほとんど。そうなると、シャッタースピードダイヤルってほとんど使わないんですよね

また、ISOオートに設定するとISOダイヤルも使用しません。そして露出補正は本体背面にあるサブダイヤルに割り当てるので(ほかのニコンのカメラと同じ使い方)、露出補正ダイヤルもいらない

せめてISOダイヤルに「オート」の目盛りがあれば使うこともあると思いますが、ISOオートの設定はメニューからしか行なえないため、ほんとにISOオートにしたら使わないんですよね…。

また、絞り操作に関してはレンズからではなくボディのダイヤルから行ないます(Zレンズには絞りリングがない)。ここもちょっとチグハグかな。Z fcの豊富なダイヤル類を活かして撮影するなら、絞りもレンズの絞りリングで設定したい。僕は、ボディ前面のダイヤルに絞り設定を割り当てています。

バリアングル液晶は便利だけどあんまり使わない Photo: 三浦一紀

これはもう僕の撮影スタイルの話なんですけど、基本ファインダー覗いて撮影するんですよね。だから、背面液晶は画像の確認がメイン。たまにハイアングルかローアングルで撮影するときに使うか、動画撮影のときに使うくらいです。

Photo: ささきたかし Photo: ささきたかし

ハイアングルやローアングルでの撮影の場合、自分の視線の真上か真下に構えるため、バリアングルじゃなくてチルト式の背面液晶で十分なんですよね。

Z fcはバリアングルで、Z 50はチルト式。僕の用途ならZ 50のチルト式で満足できそうです。

Z fcでZシリーズのよさを実感。でもZ fcじゃなくてもいいかも

Photo: ささきたかし

一日+α、じっくりZ fcを使ってみましたが、まずその画質のよさに「さすがニコン」と思いました。画面の隅々までよく映っているだけでなく、とても画質がクリア。普段デジタル一眼レフを使っている僕の目から見ると、薄皮一枚剥がれたような印象を受けます。

また、コンパクトさにも驚きました。とにかく荷物が減りますし、撮影中にカメラが重くて疲れちゃうなんてこともなく、一日中快適に撮影ができます。いつも取材などでカメラ持っていくんですが、ノートPCや周辺機器なども一緒に持ち歩くので、なるべく荷物が軽いほうが機動力が上がって仕事しやすいんです。

もうこの2点だけで、ニコンのミラーレス一眼使いたい! という思いが溢れまくっていたのですが、じゃあZ fcにするかというとちょっと考えちゃいます。

僕の撮影スタイルだと、Z fcはちょっとオーバースペックなんです。ダイヤル類をほとんど使いませんし、瞳AFなども使いません(ほぼAFは中央1点固定)。

となると、Z fcのベースとなっているZ 50でいいんじゃないか。そんな気持ちになっています。画質はほぼ同じですし、機能面もそれほど違いはありません。デザインはクラシカルなZ fcのほうがかっこいいんですけど、Z 50はグリップもありますし、僕の撮影スタイルなら必要十分なんですよね。

画質と撮影のしやすさ、シンプルさで言えばZ 50、かっこよさやクラシカルなデザインを優先するならZ fc。両機種で迷ったら、そんな観点で選んでみてはどうでしょうか。

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